貴方が、植物関係のサイトやブログを観て「すごいなー」と感じ、目標としているその人だって、初めの初めは植物の、多肉の「し」や「た」も知らないシロートだったわけです。
「緑の親指」…グリーンサムという言葉があるけれど、生まれながらにしてこれを持っている人はいません。園芸を始めてからひとつも植物を枯らさず、どんな植物でも順調に育てることができる人がいるのなら、それは確かに天才かもしれません。でも、今自分はグリーンサムなのじゃい! ワハハハハ! なんて思っている人はいないんじゃないでしょうか。
もし植物をどうしても枯らしてしまう、という人がいたとしても、それは術を知らない、経験がない、本当はやる気がない(気合が入らない)、環境に合わない、…もしくはスピリチュアルにw悪霊にでも憑かれているだけのこと。苦手な植物や相性の悪い植物も、たぶんそういうことだと思う。才能うんぬんには関係ありません。たぶんな。
どんなプロでもハジメテがあった。初めての植物、初めての多肉、初めての植え替えに初めての冬越し、初めての…と、年月をかけて経験と実績を積み重ねていくからこそ、応用が利いたり、自信を持ったりするわけです。
かくいう私だって、園芸をはじめてからまだ数年。グリーンサムには程遠い。ただ鉢の数だけが順調に増えゆく。この株はこの育て方でいいのか。あっちへウロウロこっちへヘロヘロ。いつだってビクビクビックルなのです。そんな歴史を見たい方、今すっごくヒマで時間を無駄にしてもいい方は見てもいいじょ。
本当に本当のファースト多肉といえるものがこれ、ハティオラの猿恋葦。今はお化けのようにでっかくなっているアレです。ウェブ屋さん、さすがにスタート地味ーw。最初が虹の玉とか、オブとかエケとかだったら可愛かったのにねぇ。
水が足りなかったり、生長期じゃないときに動きが止まっちゃったりしたのを「病気っ?!」と心配したのもよい思い出。このころは思いっきり過保護園芸でしたねえ。
二年半前(2005年)。今は我が物顔で垂れ下がっているグリーンネックレスやハートカズラがまだ、こんなだったり…
茎立ちして樹高40センチくらいになっちゃってる月兎耳だってコレ(左上)なわけよ。
え? 初恋やパープルキングが見えてる? この黒法師は今の黒さんですかって? んなもん全滅したわい! エケは虫に食われ(今思うとカイガラムシのような)、黒法師も虹の玉の挿し芽も水やらなくて朽ちたよ。なんで多肉なのに? 勝手に増えるんじゃないの? と思ったよなー。そういえばメセンもあったけど勢いよく朽ちさせた。シャコバサボテンも枯らした。もうね、意味わからなかったもの。ここらへんで失敗したものって、後々までトラウマになりやすいんじゃないかなあ。
いわゆる多肉棚といえるものもなかったし、ベランダにも全体的に植物が少なかった。多肉、というだけで買っていた時期が、確かに私にもありました。そんなベランダーでした。
そして緑ブログには欠かせない黒さんのつぶやきシリーズ(最近ヤツ、サボっているけど)。その黒法師が加わったのは二年前。
まだまだ葦サボ(だけ)ラバーでした。どれもこれもまだ小さいね。それに二年前もまだ室内で飼っていたんですね、ウェブ屋さん。
その年の秋の神代で、自分で初めて買った、軟葉っぽい透き通るハオルチア。それがこの200円の竜鱗。
そう、すべてはここから始まったといっても…過言ではないようなあるような(どっちだよ)。
そうそう、ハオルチアについては、最初のころは買い控えてましたね。好きなのかどうかもわからずに集めてもどうかと思ったし、飼いかたがまったく見当ついてなかったから。増やすなら今あるものがそこそこ育つようになってからで、あんなハオやこんなハオは分不相応wとまで思ってました。意外に慎重派だったり。
平置きだとかっこがつかないので高低差を付けてみるか…とシェルフを導入してみたり。
今と違ってシルバーの部分に汚れがない…こんな輝いていたのね…
まだ、いまいち多肉というものには本腰を入れていなかった様子。
聖地聖地と呼んでいる池袋西武屋上の多肉フェアに初めて行ったのが、次の2006年。…一年半前? え、そんな最近?
すんません、普段から生意気書いてますけど、拙者ったらけっこう若輩者でござったな。
初めてのオフ会、初めての立ち食いそば(嘘付け)、そして初めてのぐらぷとぺたるむ。いやんっ♪(?
プププ…一年後には悪魔のように増えるプトプト…なんざ思いもせずしめしめなプトプト。
ああ、私セダムとグラプトは苦手じゃないんだとわかって、ハオルチアに本腰の入った少し後くらいからかな。生長がモコモコ早いグラプトとかセダムに癒しを求めるようになったのは。逆に、うちに少ない属は極力買わないようになりました。スペースも少ないしね。
そしてこの年の秋に、バディアに出会うわけだ。たぶん、自分のゲロゲロツブツブ、えげつないハオルチア好きはここからだ。
しかし、なんで手に取ったんだろうね。男女の出会いも、そんなものかもしれないわね。ふっ
そして…
一人暮らしを始めたころ、植物には本当に、コレーっぽっちも興味のなかったウェブ屋のベランダは、いつしか緑で埋まっているのでした。君たち、これからながーい付き合いになるね。よろしくね。
これもまた、一年、二年後に見返すと、なつかしいなぁ〜なんて思っちゃうんだろうね。
とりあえずそうだな、この間の自分のベランダー的進歩といえば、植え替えが格段に早くなったってことかねぇ。ブロガーさんとの交流で、明るい植物ライフが過ごせているのもありがたいことです。あと、意外にハオルチアが好きになったものだなあ、とか(他人事?)。…ああ、もうひとつあった。
虹の玉が今はベランダで生きている!
母さん! やったよオイラ! 玉が、タマがっ!(やめぃ
てなわけで以上、これまた写真は全部使いまわしのエントリを終わります。ご拝読ありがとうございました。皆さんも、自分が初めて植物を買ったときとか、初めて好きな多肉に出会ったときのこと、自分が初めてタm(ぅわーーー!
…などを、思い出してみてはいかがでしょうか?
また新たな気分で植物に接することができるかもしれません。