ブログ終了と新ブログのお知らせ

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【2014.10.3追記】…の、ですが、いまだに連日新ブログよりも多く検索エンジンからお越しいただいて(笑) ありがたい限りです。今にして読むと無知な面、つたない内容が目立ちますが、その時々の情熱を持って一生懸命更新した記事たちです。お楽しみいただければ幸いです。

緑町のウェブ屋 拝

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肥料についてのツレヅレ

最近、肥料について質問されることが多くなってきたので、自分なりに考えてみました。なので今日はムチムチもサボサボもモサモサもありませんよ。我慢しなさい。ね。大事なことだから。ちょっと長いけど読んでいただけたら嬉しいです。

…とか申しましても、今までそれほど積極的に肥料のことを考えたことはない私。元肥(マグァンプ)と液肥(ハイポ)さえ持っていれば十分、多肉については量だけ少なくすればいいや! という適当な感じでやってきておりまして。

ハオルチアなんかには、その肥料すら最近施肥していない。これもその植物や育て方によるわけなんですけど、ハオには肥料がいるんだ、いや要らないんだ、ということを聞きかじってはその都度翻弄されている、しようのない自分なのでございます。

ただ最近、ハオルチアの中に生育不良を起こすものがいまして。肥料のせいかわからないんだけど、いずれにしてもうちには観葉も多肉もいますし、ものや状態によって肥料というか、それに含まれている成分の効能を考えて施肥してやる必要があるかなあと。

いわく、三大成分の「チッソ・リン・カリ」ですね。どうもね、これが自分、うまく覚えられない。

餅は餅屋、WebはWeb屋、肥料は肥料屋に訊け

で、懇意にさせてもらっている地元の園芸資料屋さんで聞いたところ、おばさんは至極かんたんにこう説明してくれました。

「葉緑素がどれとか、そんなの考えてたら難しいわよ。だから、チッソは葉っぱ。リンは花。カリは根っこ。葉っぱが出て、花が咲いて、下は根っこ。こう覚えちゃえばいいのよ。もし多肉をやるのであれば、葉っぱとか、あとは根っこの粘り強さを重視した肥料でしょ。多肉でも、サボテンみたいな花を咲かせるものはリンの強い肥料という具合よ」

なるほどなるほど。これなら覚えやすそうです。
ってことは、観葉も多肉も花モノの無いうちには、どうしてもマグァンプKじゃなきゃいけない必要はないんだな。さらに多肉に良さそうな肥料を訊いたところ、

「ハイポの微粉なんかは、カリが強いでしょ(チッソ6.5-リン6-カリ19)。これは水に溶かして使うものだけど、サボテンなんかは水遣りの頻度が二週とか、三週に一度なんでしょ? だったら、そのときにやったりすればいいわよね」

三週に一度…はものによって違うし、ちょいタニサボがごっちゃになっているおばさんですが、確かに強い根っこを作るなら普通のハイポ液肥をやるよりは効果ありそうです。そんなわけで、うちの肥料関係(土壌改良材を除く)のラインナップは以下のようになりました。

img: うちの肥料(クリックで拡大)白い粒はマグァンプK。左から、タニサボ専用肥料、緑色のがHYPONEX微粉、後ろがHYPONEX原液、花工場原液。あと、肥料とは違うけど茶色いのがメネデール、黄緑がアンプル(栄養剤)、霧吹きの中身は竹酢液を1,000倍程度に薄めたものです。


観葉植物には、今まで通り元肥にマグァンプ、あとは液肥をたまにやります。花工場液肥(5-10-5)は買い足したもので、HYPONEX液肥(6-10-5)よりチッソが抑えめ。気分なのですが、こちらにシフトしていこうと思います。うちには花モノがないので、そういう意味ではハイポ微粉でも良いと思うんですが、ここらも気分で。メネデールは発根させたいときに使ったりしますけど、アンプル同様、普通に活力剤としても使えますね。竹酢液は、思い出したときに植物の皆さんにシリンジしております。

多肉・サボテン用の肥料というもの

最近のメールでいただいた質問で、「多肉用の肥料って知らないです」とシレっと書いてしまいましたが、ちゃんとあるんです。ありました。すみませんでした。それが上に写っている黄色っぽい箱。タキイさんで出している「アミノールのサボテンと多肉植物専用肥料」です。400グラムで、400円くらいでした。なぜかネットではほとんど情報がないのですが…。

チッソ5-リン6-カリ5という配合に加えて微量要素を含み、各種サボテン類(トゲ、ボタン、シャコバ、ギムノなど)、アロエ・エケ・メセン(リト・コノ)、カランコエ、エケベリア…などなどなど、要はタニサボ一般に効果的な肥料らしいです。他の緩効性肥料と大きく違うのは、成分の配合くらいらしいですけど。

栄養分もさることながら、酸性になりやすい土の土壌も保ってくれるとのこと。ゆえにアルカリ性ですので、量にもよりますが、土は中性程度がよかろうという感じです。硬質焼赤玉100%とかだと、もろアルカリ性土になってしまいますし(赤玉土は酸性です)、石灰のようなものを混ぜ込む必要もないですね。化学っぽい話になりますが。

ああ、学生の頃なんでもっと勉強しておかなかったか化学。今なら超楽しんで勉強できるぞ化学。ただしその単元だけな。

有機配合なので、あの独特のニオイは多少ありますが、気にはならない程度かなあ。ただ川砂みたいに細かいので、混ぜ込むときにはちょっと注意が必要かも。マグァンプのように高度でもないので、おだやかな効き目が期待できます。といっても、前は普通にマグァンプを使っていましたし、問題は無かろうという…あとは気分の問題というか…それほどシビアに管理してないですし(笑)。

ま、そんなこんなでいろいろ書きましたが、観葉用はこれ! タニサボ用はこれ! というよりは、植物の種類や状態を考えながら施肥していくのがいいのかなあという覚え書きでした。
また何か変化があったらご報告します。

肥料関係の参考URL

チッソ、リン酸、かり…えーと? ってな方はまずこちらを。

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コメント

べーやん | 2007-09-26 06:42 PM
以前は腐葉土を使っていたので、肥料なんて要らないやって感じでした。
最近は腐葉土を土壌改良材として捉えています。
京サボクラブの多肉の大御所に聞いたら、肥料はマグァンプだけって答えが返ってきました。
僕もマグァンプしか使ってませんが、ちょっと考えないとダメかなぁ。
てきとー | 2007-09-26 09:20 PM
窒素リン酸カリ・・・懐かしい響きです。
葉・花・根は知りませんでした。
ウチはほぼマグアンプ元肥で、成長期の水遣りはハイポ薄めてやってます。
上手に育ててらっしゃる牛乳屋のお爺さんは、元肥に鶏糞を使っているそうです。
今年から私も大きい鉢は入れてみようと買ってみたものの、やっぱ臭いっすね〜(~_~;)
竹酢液ってどうですか〜?使ったことないデス。
多肉の多くの生息域はアルカリ寄りの土壌なので、石灰混ぜるのアリだそうです。
kuma | 2007-09-27 12:55 AM
メールで質問していたkumaです。初心者なのでよろしくお願いします。初めての書き込みです。
肥料のこと、分かりやすく解説して頂いてありがとうございます。
多肉サボ用肥料って、微量成分も入っているんですね。薄いだけで意味がないのかなと思っていました。
今まで肥料をあげてなかったので、今週は薄めのハイポをあげてみようと思います。
竹酢液をシリンジするのは、何でですか?
bisui | 2007-09-27 10:02 AM
なるほど〜!! 目から鱗の記事ですね。
皆様、ご自分のサボタニに惜しみなく愛情と手間を注いでいるのね(反省)。
私は、市販のサボテン・多肉用土(←メーカーは決まってます)に軽石とか、寒水砂とか混ぜて保水の調整だけして使っているので肥料のことは考えたことなかったです。だって元肥入りなんだも〜ん。(ああぁ、大雑把な性格・・・)
あとは、HB−101頼み。ちょっと前まではメネデールを使っていたのですが、よく考えてみたら、HB−101の方が安上がりなので、こちらに切り替えました。
そういえば、鶏糞はある大家の方いわく、「最低でも3年は寝かさないと使えないよ。でも、すごくいいよ〜」とおっしゃっていましたっけ。そういう面倒なことはしない主義。だって置き場所ないし(←言い訳)
昨年、トマトの栽培の時にトマト用の「コウモリの糞から出来た肥料」なるものを使ってコバエ大発生となって以来、有機肥料は控えております。というか、サボタニには肥料をあげてないから(汗)。
私セダマーですし、大きくなると置き場に困るし、紅葉見たいし(汗・汗・・・)。
うううっ、みんなごめんよ〜。
kaceki | 2007-09-27 10:49 PM
こんにちは。
多肉って、肥料いるんだ・・・
と、今頃ビックリしている超初心者です(;^_^A
もともと使っている土が、腐葉土入りなので、bisuiさんと同じく保水調節だけ考えてました。(いや、私、ど素人なのに、同じなんて言ってすみません・・・(;^_^A )
勉強になりました。
また、土壌の酸性度が、目から鱗でした。
言われてみれば、そうだ〜、連作障害とか、芋蔓式に思い出しました。
小さな多肉、この小さな一鉢に、宇宙が詰まってるんだ〜
なんて、ちょっと秋に、浸りました。
じゃなくて、もっと勉強しないとな・・・
肥料、いろいろとみてみようと思いました。
ありがとうございます。

有機肥料の場合、虫が湧いたり、匂いが酷いものは、まだまだ、発酵途中のものだから・・・と、聞いたことがあるんですが、どうなんでしょうか?
確かに、メーカーによって、鶏糞とか、腐葉土とか、かなり状態に違いがあるようなのですが・・・
家庭菜園を作っているときに、いつも、疑問に思いながら、あれこれ、メーカーを渡り歩いてます。
salsa | 2007-09-27 10:56 PM
■べーやんさん
腐葉土はねー…私も観葉の方で使っていたんですけど、まあそのいろいろ。w
マグァンプだけでも、特に支障なく生長してれば全然OKというか、私もそうですし。ただちょっと、暇なものですから、なんか化学的なことも考えてみたくなったんですよ(笑)

■てきとーさん
てきとーさんはそちら系の出身の方でしたっけ。
鶏糞、つかフン関係(w)の肥料もこのとき候補に挙げていたんですけど、やっぱりマンション住まいとなるとね、隣近所へのニオイとか…ありまして(笑)。
竹酢液は、ええと、良い感じというか悪い感じはしないというか…こ、心持ちでしょうか?w

私も何かで読んだのですが、多肉・サボテン全てがアルカリ土壌出身というわけではなさそうなんです。その中でも強アルカリの土壌に棲むのは一部だとか。いろいろ考え合わせると、土は弱酸性から中性にしておき、土壌改良などで調整するのがよいのだとか、いう話もあります。

石灰は、私もモノと場合によっては混ぜます。ただ、土もアルカリ肥料もアルカリ、アルカリばりばりになってしまうとそれはそれで欠乏症を起こす恐れなどもあるので、あまり振りすぎないほうがいいんだよということを最近勉強しておりますw

■kumaさん
あー、コメントありがとうございます!
いらっしゃいませ。
マグァンプやハイポ液肥と同じような微量成分は入っているので、本当に、単に成分の割合が違うというだけっぽいです。それが多肉にどのような違いをもたらすのか、それはこれからのお楽しみというか…。植え替えしてないのでまだ何とも言えないんですけど(笑)

竹酢液をシリンジするのは、殺菌とか、葉っぱの活性化とか、そんな効能があるにはあるらしいです。もちろん絶対的な効き目というわけではないと思うんですが、予防みたいなものですかね。口に入れるハーブにも使ったり、植え替えの時に根っこにシュッシュしたりしてます。湧いたアブラムシを退治するとかまでは無理なんですけども、うちの多肉にはあまり虫が付いた覚えはありません。が、これが竹酢液のおかげなのかは不明です。

いずれにしても、竹酢液は園芸以外にも、消臭なんかに使えるので重宝しているんですよ。(園芸用でない、いわゆる蒸留竹酢液は入浴剤や洗濯にも使えるらしいです)

■bisuiさん
えー、惜しみなく愛情と手間をかけていなかったので、たまには注いでも良いかなという記事です(笑)

元肥入りなら、別に考えること無いですよ。
最悪、肥料は後からでも施肥できるので、どちらかといえば排水・保水の具合を考える方が先かなあと思いますよ。極論ですけど…。私は、なんか買うの好きなんでつい手を伸ばしてしまいましたw

フン関係の肥料、前にハーブに使っていたんですけど、それはもうスゴイにおいで。特に水遣りした後ね。うちは郊外なので、よく遠くの方から牛のニオイが漂ってくる日とかあるんですけど、まんまそれでした(笑)。なんでいつまでも牛のニオイが…と…
salsa | 2007-09-27 11:09 PM
kacekiさん、ちょうどコメントの時間がかぶったみたいで(笑)

肥料…のいる、育て方もあるというくらいです。
いっぱいいっぱい大きく育てたいとか、まだ小さくて養分足りなさそーとか、弱ってる?みたいな時に使ったりとかですね。いつもいつも締めてかかっているなら、使う必要はなかったり。これ、人と好みの植物によるから、何とも言えないんですよね。

なので、多肉用肥料についてもいまいちメジャーでないのは、マグァンプや液肥、土壌改良材で十分事足りてしまうからなのかも。それ以上のこまかい肥料の使い方をするのは、もっとシビアに管理したいという方なのかなあとも思いますが。

全く気を遣わずとも綺麗な株に仕立てる方はいますし、ここをこだわってどれだけ変わるのかは分からン! というのが今の正直なところです(笑)。けど、好きなのでこういうのw

土壌の酸性土と植物の関係、考えていくとけっこう面白くてですね(笑)
植物自体もさることながら、ここらへんをコントロールするというのも実験みたいで、なんかね^^

で、いろいろ書いていったあげくやっぱりマグと液肥で十分!という結果になるような気はいたしますが、私もいろいろ勉強して試していこうと思います。なんか長いな今日のコメントは。

bisuiさんのコメント中に「最低でも3年は寝かさないと使えないよ」とあるのは、その発酵の話なのですかね。ちなみに、虫ではないんですが、この多肉肥料のパッケージにも、「潅水時、土の表面にカビ(有用微生物)が発生することがありますが、土壌改良中のサインです」とあります。

いやしかし、有機肥料ってにおいがw
ちまき | 2007-09-28 12:05 AM
ふむふむ、皆さんのコメントを含め
なかなか興味深く読ませてもらいました。

環境まで考えて今はこれが欲しいんだねってわかるようになれれば一番なんですけどね。
今はまだ青森の環境で手探り状態の私ですが、夜越山の長老様が土なんて多肉用土と川砂を1:1でいいんだっておっしゃっているそうなので、ベンケイソウ科に関しては日照の少ない青森で何十年のキャリアを持つ長老様の意見を参考にその配分で冬越しをするつもりです。

しかし専用肥料の存在は初めて知りましたよ〜!
このか | 2007-09-28 03:37 PM
こんにちはー。
ほとんど農協の出来合いの土を使ってて、肥料に付いてはいつもテキトーなので凄い参考になります。
一応川砂、地元のサボ農園の方が売りに出してるくん炭1:1であわせたりとか、別のサボ農園の方の配合表片手に混ぜたりしてます。ハオとかは後者の方の土のほうが調子が良いようですv
あの黄色い箱の肥料私も使ってます。これ凄く臭いありませんw思わず外に放り出しちゃったので調子良いのかよくわからないけど、購入した先の店で凄い埃被ってましたw
salsa | 2007-09-29 07:24 PM
■ちまきさん
そこで翻訳コンニャクですよ!ドラえもーん!
なんつか、上の方ほど、あまり土とかにこだわる方が少ない気がします。川砂で十分!みたいなね(笑)
右往左往している我らの方がよっぽど多肉腐らしてるw

専用肥料ねー、成分の割合が違うだけなので、もちろん普通の植物にも使えます。もちろん花や実付きについての肥料分は少ないから、そういう意味ではマグァンプの変わりにはならないけど。

■このかさん
農協ってばかにできないですね(笑)(いやしてないけど
うちの近くにはサボテン農園というモノはないんだよなー。ウラヤマシイです。

臭いはありますけど、野菜用とかの有機肥料に比べたらまだいいほうですよ。それでも家の中にあると、ビニール袋・紙箱であるにもかかわらず、微妙な臭いが漂ってきますね。家の中に入れると分かっている鉢には、使うのはちょっと躊躇しちゃうなw(でもほとんど戸外だからいいっちゃいいんですけど

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