特にタバコを吸う方向けの質問なのですが、「taspoの要らない自販機」っていうのを見かけたことがありません？

12月あたりかなあ、駅から会社に向かう道沿いに一軒の中華屋さんがあるんですが、その前に置いてあるタバコ自販機のまわりにノボリが立っていて。taspo不要！とかって。

taspo不要とはどういうことかと不思議に思っていたのですが、今日たまたまそこでタバコを買うことになりまして。そのお店は店内でもタバコを売っているので、いっぺん中に入っておばさんに訊いてみました。すると、「あ、いっぺん外の使ってみてくださいよ」とのこと。おばさんも一緒に出てきてくれました。

taspo導入以来、久しぶりの自販機購入

「まず、ここを押すでしょ」とボタンを押し、小さい鏡のようなところに自分の顔が見えるように立たせます。なにやら中で認識をしている様子。次に、運転免許証などを入れるよう促されます。

「今持ってないんですけど…」というと、おばさんがフトコロからカードを出して挿してくれました。「これで大丈夫。次からは、この鏡のところに立ってボタンを押せば、自販機が覚えているから何もなくても買えるのよ」とのこと。

す、すげー。と、いうより。

あれだけ騒いでいたtaspoカードの意味は。
taspo自販機の立場は。
いやそれより、初めからこれでよかったじゃん。

taspo不要とは

フジタカという会社が出している手ぶらで買える顔認証たばこ自販機がそれらしい。って、まっこうからtaspo否定したものを作っちゃっててここ、大丈夫だったんでしょうかね。「大人は買える、子供は帰る」というキャッチがうまいというかダジャレというか。

調べてみると、taspoが導入された昨年7月より以前、4月の時点ですでにこの自販機が認可待ち状態にあったと言います。

そして、ようやくこの4月10日付で正式に認可が下りた（財務省 「成人識別装置」を装備したたばこ自動販売機と認められる機種一覧：pdfファイル）。新聞などで報道されたので、ご覧になった読者もいるだろう。（「タスポがないと買えない」という宣伝のウソ / SAFETY JAPAN [松村 喜秀氏] / 日経BP社）

すでに5月の時点ではこの自販機、出回っていたようですね。（taspoなしでもたばこが買えた！ - OhmyNews:オーマイニュース）

その運用が始まったとたんに、
要らないという方式も始めるとは、
いったいどういうことだ。（成人認識：TONIGHT：So-net blog）

まったくだよ(笑)

私こんな自販機があったこと、ぜんぜん知らなかったよ。逆に言えば、そりゃtaspoを導入したいだろうから、メディアも消極的だったのかどうかはわかりませんけど。私も、taspoが無ければ買えないならコンビニで買うもんねー、みたいな感じだったから。

お店のおばさんの話

「だってね、taspo自販機は売り上げがすっごく悪いのよ。だいいち、導入から何ヶ月も経った時点でtaspo作らない人は、今さら作ろうなんて思わないわよ。結局ほら、taspoは●T（ヤニ会社）の天下り対策でやりたかっただけでしょ？」

真偽のほどは定かではないけど、そこのお店ではいつからか、taspo自販機をやめて顔認証自販機を置くことにしたんだそう。けれど顔認証自販機はやたら判断基準が厳しいので、それこそ19歳なのか20歳なのかとか、やけにシワのない若々しい人ははじかれたりとか、そういうグレーゾーンが多いもんだから、だめだったときは「お店に言ってくれれば」とのこと。

晴れて次からは顔認証だけで買えるようになったわけですが、結局、フケ顔なら免許証が無くても買えることになっちゃうわけだよね（私のケースのように、お店の前に自販機があって、お店のカードを使わせてもらう場合）。

なんだかなあ、です。
確かに、私が知っている限りのタバコ吸いのうち、taspoカード持っている人って一人しかいなかったもんなあ。

やっぱりtaspo、要らねえよ。
お上のやることはわからんね。

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