はい立つ! いいから立つ!
そこの、真新しいスーツを着て、優先席を占有しながらあたりも気にせず声高にくっちゃべっているピチピチ新入社員女子三名!
「優先席は専用席ではない」というのは私の持論だけど、今の君たちの立場から言うと、ちょっと見ば良くないぞ。それに君たちは気づいてなかろうが、近くで年輩のおばさんが、座りたくて座りたくてうらめしそうな顔で睨んでいるのだよ。
ドラマやマンガではこういう場合、そのおばちゃんが会社のえらい人やお局様だったりするから気をつけよう。もしかしたら離れた場所に同じ会社のエライさんがいるかもしれない。誰に見られているかわからないのだよ。まあだいたい、入社したてって特にフワフワしてるから、あまり周りが見えてないもんだけどね。
なんだろうね、あの新入社員のフワフワ感って。
自分もその当時は「やっと一人前、もう立派なオトナ」気分でいっぱいだったんだけど、周りからはそう見られてなかったのかもな。そんなことを今になって思うのであります。自分の場合はリクルートスーツを着ていなかったから、へたくそなメイクも含めてどこかの水商売のねーちゃんと見られていたかな(笑)。
その「リクルートスーツ」というやつ。
母がこれ、とにかく嫌いでした。センスがない、あの形のスーツはあとあと着こなしにくい、画一的でイヤ。そんな理由で。かくして就職活動では、周りが同じようなスーツを着ている中、自分だけちょっと毛色の違った大人しい服を着て面接に行ったのでした。
そのときは正直、目立つしなんかイヤだなあと思ってましたけれどもね。もし格好が他と違うことを理由に落とされるなら、そんな会社はクソ喰らえなのです。もちろんTシャツGパンてな格好は、それは「非常識」というのですけど。
スーツだけではありません。同じような靴、同じようなカバン、同じような髪型に同じようなメイク。男性の方はともかく、女性のそれはもう一発で何者かわかるファッション。母の影響かわかりませんが、私もあんまり好きではありません。
もうそろそろ街にそんな女子が溢れてくるころですね。なんとか会社に取り入りたい気持ちは十分に分かるけど、それは自分の内面をうまく見せることで発揮して、服装についてはもう少しバリエーションに富んでいても良いと思うんだよなあ、ボカァ。
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