わかっていたことだが、生活を始めてみると何かしらが足りない。生活するということは、最低限としてもいろいろなものが必要ということに、あらためて気付くのだ。そして、実家ってあらゆるものがあったのねと感慨ひとしお。

まず、料理をしようと思ったら家から持ってきた油の缶。炒め物をしようとして気が付いた、缶切りがない！　プルトップだと思っていたので出鼻をくじかれた。しょうがないので、プルトップで開けられるごま油で代用。

卵をとこうとおもったら、ボールがない。なぜかザルは大小３個もあるのだが、ザルでといたところで排水溝の藻くずである。しょうがないので、皿で代用。

切ったじゃがいもを水にさらそうと思ったら、深い皿もない。ちょうどいい大きさの鍋は使ってしまっている…

しょうがないので、コーヒーのデカンタで代用。（デカンタが先にある方が問題ではないだろうか）

ふとんを干したら、ふとんたたきがなかった。これはちょっと困った。なにしろ代用するようなものがない…、と、目に付いたのは家から持ってきていた護身用のゴルフのアイアン。持ち手を逆にして、絶対にすっぽ抜けないように…慎重にかつ大胆に…

致命的だったのは、鉢がないのにラーメンを作ってしまったことだ。これは困った。いくら何でもラーメン大好き小池さんのように鍋から直接食すというのも乙女の行動としては許せない。…しょうがないので、鍋からお椀に取り分けることで代用。１回は鉢が無くて断念したはずなのに…。

これらのことから学んだ教訓は、「無くても何とかなる」。これに尽きる。私は現代の満たされた物質文明に渇を入れるべく立ち上がった…わけではないので、早いところ100均かホームセンターで揃えなければ…

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