家を出て独立しようと親にうち明けたのが年の暮れ、１ヶ月後には入居が決まり気が付いたら新居に落ち着いていました。上京、大学入学、家の事情、なんとなく、…各者各様にひとり暮らしをされることと思いますが、私の場合はこんな軌跡をたどりました。

住居検索に便利な賃貸情報サイト

転職して職場にもようやく慣れてきた１年前。近所のコンビニで買った賃貸雑誌を仕事の休憩時間に読みあさること１ヶ月。そのうち本の情報の少なさに、ISIZEなどポータルサイトの賃貸情報をチェックするようになりました。ネットだと条件で検索することができるので便利ですよね。

しかし、自分が収入と照らし合わせて出せる金額と部屋の広さとの折り合いが合わず、だんだんに条件を広げていくことに。
「なんでこんな田舎なのに高いんだー！」
「なんでボロアパートなのに“コーポ”なのだー！」
ただ、いきなり住みたい街に行って現実に直面するよりはこのように相場を知っておくことは大事です。それに私、小さいころ不動産の折り込みチラシの間取り図を見て妄想するのが大好きな子供だったという経緯もありまして、いろんな条件で検索しては間取り図をながめ、地図を見ては「ここらへんかー」と思いをはせ。６畳一間でも自分の城を持つことを夢見る少女でありました。少女でしたっ。

ひとり暮らし系雑誌やインテリア雑誌

あるわあるわ、ひとり暮らし指南系雑誌。入居までの期間はこんなことしてあんなことして、これとこれが必要で、こんな事が大変でした〜なんてことがてんこ盛り。実際、ひとり暮らしに踏み切れる金額に到達するまでは時間がかかりましたから、調べられることは先に調べておこうといろいろ買いあさりました。

また、インテリアカスタム系の雑誌についても和室だったらこんな部屋が良いなー、洋室だったらこんな感じが良いなー、と…今でもよく読みます。実際は調度品にかけるお金の余裕もインテリアを自作する余裕もないわけですので、目の保養と化していますが…。

住みたい街の不動産屋さんとの運命的コンタクト

物件を決める時は絶対に大手チェーン系ではなく、地元の不動産屋さんにお願いしようと考えてました。なんとなく親身でない気がして。ので、住みたい街は漠然と決まっていましたから、その周辺の不動産屋さんをネットで吟味。どれも踏んだり蹴ったり、いや十中八九、いや五十歩百歩だなあと…

そんな中、Ｒ社のサイトを初めて見たのは入居からさかのぼること半年くらい。良い意味でも悪い意味でも手作り感あふれるサイトはかなり情報量が多く、「社長の一言」みたいな日記があったりして親しみあるものでした。数ヶ月チェックするうち、もし決める時はここにお世話になろうと腹をくくりました。

入居１ヶ月前、年の暮れというせっぱつまった時期、両親の了解も得た私は初めてその不動産屋さんに問い合わせメールを出しました。もちろん自分の条件（金額、場所、設備など）も事細かに全部さらけ出して。

すると次の日にはすぐ返答のメールが来て、「サル様の条件設定は厳しいものがありましたが、細かく書いてくれたおかげでどういうものを欲しているのかわかりやすかったです」と一言。その後メールや直接お店に行くなどしていろいろ物件を紹介してもらったあげく…。

「こういうのはいろんな不動産屋に行って判断するものよ！」
と豪語していた母親自身が社長とすっかり意気投合してしまい、部屋を見に行ったその場で勢いで決められちゃったワケなんですけども。そんな、二人して鼻息荒く「どう？いいんじゃない？！」などとすごまれたら、えーと…とか言えないじゃないですか。（この部屋網戸が付いてないんですけど…）なんてつぶやきは「後から付ければ良いじゃない！」とか一蹴されちゃうんですよ。母強しです。

あとで訊くと、「あの社長さんならいいかと思った」。江戸っ子というか、せわしなく気が良くて憎めないキャラの社長さんでしたから。まさか本当にそのまま入居を世話していただくとは思いませんでしたが、これも縁ってやつですかね。先見の明があった私ってえらい。えらかったのか。がっはっは。

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