帰宅時、とあるターミナル駅で下りの始発電車を待っていました。いわゆる「整列乗車」ってやつで、わたしは前から四列目に並んでおりました。

前の列にはカップル。アンド、友達同士の女子。
整列乗車は一列が三人ずつなんですが、カップル、女子ともにそれぞれ二人（カップルは通常二人だが）。でも、二組とも仲良く横並びしているので列が乱れております。

頼むから！
隣同士になれないのはかわいそうだけど、テトリスみたいに縦で収まってくれよキモチワルイ！ じゃないとほら、電車が入ってきた。女子たちの後ろのおじさん、自分が四番目なのか五番目なのかわからなくてポジション取りに苦労しているじゃないか。
（五番目だと座れるか微妙な位置なのである）

そしてプシュゥとドアが開いたその瞬間、後ろからかなりの圧力も感じつつ、座席めがけてなだれ込みますわな。

しでかしてくれたのは、カップルの女のほうでした。
こともあろうにその女（失礼）、ドアから座席までの動線上、一番邪魔な場所で人波に揉まれながらモタモタくるくると回り、アハハ、アハハと笑いながらはぐれた彼氏を探している。

ああ邪魔！ どけ！
彼氏と座るなら早く座る！ 座る気がないならよける！

ほら見ろ、彼女のせいでうしろにいたみんなの席取りテンポが狂って、ベストポジションの座席が空いたりしてるじゃないか。

ま、その席にちゃっかり座ったのは自分だけどね。
ありがとう露出多めのどんくさい彼女！

混乱が治まってみれば、涼しい顔してふつーに座っていた彼氏。あのね、あーたの彼女、非常にひっじょーに邪魔なのトロイの迷惑なの。君らは余裕で座れるところに並んでいたんだから、彼女の手くらい引いて一緒に座ってあげたらどうなのさ…。ま、彼女なんにも感じてないようなのでいいけどね。

そんな悲喜こもごもの整列乗車。
私は行きも、睡眠時間を確保するために駅始発の電車に座っていきます。こちらは乗り継ぎの都合で一番目か二番目に並んでいるので、後から座席めがけて乗り込んでくる人たちの行動を見学する余裕があります。

なんといっても思い出すのは数ヶ月前。
向かいのたったひとつの空席をめがけ、人々の死闘が！
おじさんがナナメになって飛んできたよ！ マジすげぇ！

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