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ドラマ「ハケンの品格」-働くことは生きること-

2008-02-19 Tue[メディア]

けっこう前にやっていたドラマだけど、某動画サイトで見る機会があったので続けて観てみました。ええ、土日ツブして。一気に最終話まで。

いや私ね、テレビドラマを見続けるのが苦手なのは、一週間待たなくちゃいけないとか、CMにいちいち邪魔されるからというのが多分にあると思うんですよ。録画するのもよく、一週抜かしてしまったりするしね…

派遣の人や派遣会社の人もかなり観ていて評判になった、篠原涼子さん演ずるスーパー派遣社員・大前春子が活躍するドラマ。放映当時は主人公の時給が3,000円だの、マグロ解体だのフォークリフトだの助産師だの、というキワモノエピソードばかりが話題になっていたようで、逆に「ええええ」という感じで一話か二話しか観なかったのだけど。

改めてちゃんと観てみると…もちろんテレビドラマだから、エピソードもかなりディフォルメされているけれど、これはけっこうできたドラマなのではないかと思います。お昼休みのご飯の話とか、派遣同士や正社員との確執とか、派遣担当さんとのやり取りとか。思い当たる方も多いんじゃないでしょうかね。

まあでも、3ヶ月ごとの契約更新については、特に問題なければ普通に更新されるもんだったからそこまでいつもビクビクもの、というのは無かったですけどね。私の業種だけでしょうか。もちろん最初の更新はちょっとビクビクしますが…ていうか今の派遣先なんですが…

仕事か、ヒューマンスキルか

ただまあ、主人公の大前さんが毎回言うことは正論なんですが、現実でこれやるのはムリですねぇ。スキルという労働力を売りに来てるのであって、愛想は関係ありません! なんて言えますかよ(笑)。就業時間内に完璧に仕上げるから残業一切無し! なんて、理想ではあるけどまずできゃしません。ドラマだから、篠原涼子だから許されるけど、実際いたら困りますよあんな人。

というか、そうシビアになれたらいいけど、どーもできないのよねえ…というのが現実。性格柄お愛想も出ちゃいますし。

と、ここまで書いて思い出しました。昔の同僚。
仮にYさんとしますが、あの人はかなり大前さんっぽかったなあ。遅くまで残業をやることを(残業をしなくちゃいけない状態のことを)ヨシとしなかったし、自分の仕事については完璧だったし。シビアだったし。社員さんよりディレクターより、まずYさんがいなかったらサイト運営が成り立たない、くらいの方でした。

そんなYさんも、確か最後は社員に(正論の)タンカ切ったり、ディレクターに(正論の)文句を言ったりして、まわりとの調和が取れないからって煙たがられて辞めさせられたんだよ。

私はYさんのことを評価し、尊敬していたので、それ知ったときゃぁ私も他人事ながら相当怒りましたね。確かにあそこの社員は使えなかった。うんうん。で、いつしか私がいつも怒っているキャラクターになっておりましたが(笑)。

俳優さんもよかったですよ

まずよかったのが小泉孝太郎さん。いーい俳優さんになりましたよねー。煮え切らない優しさとつらさをよく表現されてましたよ。あと、意外に好演されていたのが正社員の女性。あの人はすごく感じが出てましたよ。それになんといっても派遣担当のコーディネーターさんね。本当にねー、大変だと思うんですよ。板挟みというのは彼らのためにあるコトバじゃないかと思いますもの。

途中、派遣の女の子に「親が病気で休みます」と言われたときに、「へっ、親が病気ね…。今日6件目なんだよね」なんてところはけっこう現実味あったのでは(笑)。いや、本当にお疲れ様だと思います。

大泉洋さんは、さすがにコメディに強いですね。けっこう見過ごしがちな高等ダジャレとかもあったりして、あれはけっこうアドリブもあったんじゃないかなあ。最後の大前さんとのやり取りなんてほとんど漫才でしたものね。あー、水どうまた観たくなっちゃったな。DVD買ってないんだよなー。

…ってわけで、最大の見所は小松政夫さんで決まりです。
一応私、電線マンが人気だった世代の子供だったんで、ところどころにその当時のネタとかやってるんですよー。ニクい演出ですよ。もう、たまらんかったなあ。

ところで。面白いことが発覚した。

ドラマで使っていたエレベーターホールのシーンの…あれ、私がまさに派遣として勤めていたビル(東京駅、八重洲の北口ビル)じゃねーか。そういや、誰かがそんなことを言っていた気が…。あの出入り口を通って何回なかうへ食いに行き、スタバのコーヒーを買いに行ったことか。

派遣の子が契約終了日にビルを見上げて泣くシーンがあったけど、そういえば私も最終日、あの出口の前でみんなと別れたんだよなー。最終日まで残業で、出たのは朝の4時近かったしなー。最終日の勤務が10時〜28時ってスゴすぎるよね今考えると。生活も破綻してたけど、それはそれで充実してたんだよね。忙しいなりの、みんなと味わうハイ気分?みたいな。大前さんに言わせればムダなのだろうがw

なんだかんだで私も派遣長いんだけど、いろいろな派遣先あったなーと思い返しました。んで、大前さんに触発されたのか、すごく仕事がしたくなっちゃったという単純さw

そう、「働くことは生きること」。
それはもちろん派遣という形態に限ったことではないけれど、「守ってくれるのは己のスキルだけ」という状態で世間を渡っていかなければならない私たちだからね。もう一度肝に銘じて、頑張ろうと思ったドラマでした。長くなったけど、おしまい!

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いただいたコメント

まいまい | 2008-02-21 12:44 AM
現役派遣サルサさん!こんばんは。

ハケンの品格は、リアルタイムで見てました。
面白かったですねぇ。
あり得ねぇ!と思うところも多々ありですが!

篠原涼子、大泉洋、小泉孝太郎、加藤あい、松方弘樹・・・とキャストも、ええ感じで。

何気に大泉洋は注目の俳優さんです。はい。

あそこまで、キッパリと、仕事を取るのもすごいですけど
あれだけのスキルもちょっと度を越えた魅力。
欲しいとは思わないけど見る魅力は十分にあったりね。

働くことは生きること、このフレーズ、納得ですよね!
salsa | 2008-02-24 02:44 AM
まいまいさん、まいどまいど!
考えたら、あり得ることばかり話にしていたらまったくつまらなかろうというか、地味だと思うのですよ(笑)

スキルがあるという自負があるから強気に出られるというのはあるかな。あれは極端な例だけど、ドラマ全体を通してみると、割と大事なことを言っているような気がするのです。

とりあえずマグロはさばけないけど、三枚おろしくらいはできるようになりたいサルでした。

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