さて、古参のMacブラウザであるOmniWebがフリーになりましたよ！とのことで、早速試してみました。エンジンの違うブラウザが増えて、しかもそれが台頭しちゃうのはWeb屋として微妙なところなんですが、これはSafariと同じWebkitなので不安になる要素はあまりありません。

ところでOmniWebのダウンロードはこちらのOmniGroupのほうからね。「オムニウェブ」で検索すると、まだ販売していたときのアクト・ツーのページも上がっているので。商品購入ページに行けば取り扱い無し、になってますけどね。フリーになったらページ本番から下げろっつのね。そもそもどこにも「フリーになりました」とか情報がないのはどうかと思うね。ユーザが迷子になっちゃうじゃん。

さて、起動してみました。…ん速っ。最速マシンなら2秒はかからない。が、そうでないマシンだとまあ、5秒以内くらいかな。このレビュー、会社（MacBookPro 2.4GHz）と家（PowerMac 1.25GHz）でかなり印象が違うんですよ。

アイコンが地球で美麗。Dockの中でもきらりと光ります。お、デフォルトのブックマークアイコンがなんかOS9とかネスケとか思い出すな。

スクリーンショット

OmniWebのよいとこ。

• 動作は基本的に軽くて速い。ただし、はてなブックマークの自分のアカウントを表示させるときの読み込みにかなり時間がかかるときがある。
• いわゆるSafariです。いやもうちょっと、Safariとその拡張類を合わせたような感じのブラウザ。Webkit同士、Safariとは親和性が良く、Safari（となぜかIE）のデータ移行などに対応。
• 1Passwordが使える。Safariに入っているプラグインは最初から表示されていたんだけれど、ありがたかったのはこの1Passwordが動くこと。（1PasswordをGoogleで検索）
• 英語版なのにPreference（環境設定）の中身が日本語だったり、メニューの一部が日本語だったり、よくわからないけど助かるっちゃ助かる。
• ワークスペースを指定しておけるのが便利ではある。ショートカットで切り替えられる（遷移のすばやさはマシンパワーによる）ので、仕事とプライベートブラウズのためのスペースを作っておいたりすると便利、かも。

OmniWebのうーんなところ

• メモリ喰わない！と当初はどこぞに書いたけれど、特出すべき喰わなさではなかった。まあ、同じメモリ喰うなら動作が軽い方がいいっちゃいいんだけど。
• 前述したワークスペースの切り替えは便利だけれど、管理や動作がちょっと独特。で、設定したワークスペースのほうでOmniWebを終了すると、次回起動時はそのワークスペースで立ち上がるので、何十枚もタブがあるワークスペースの場合は最悪。全部のタブの読み込みが終わるまで風車クルクル。速いマシンはいいけどさ…。
• 今のタブの開き具合のスナップショット（Snapshot）を撮ることができ、再現（Restore Snapshot）することができるんだけど、これは最後のひとつしか覚えてられないみたい。そして全部のタブの読み込みが終わるまで以下略。
• 前述したソースの表示がクセ者、の件。というか致命傷なんだけど、ソースの2バイト表示が文字化けする。これじゃあWebっぽい作業には使えませんよオムニさん。
• すごい頻度というわけでもないけど、サイトの環境設定ウィンドウを開いてなにかしているときにクラッシュが続出したことが。安定感はあるけど不安定、このジレンマ。
• やっぱり、スクリプトの読み込みがちょっと弱いかなー。
• 起動時のスプラッシュウィンドウどうやって消すの？

最初の設定覚え書き

• Window - Save Window Sizeはチェックしておく。
• 環境設定（タブとウィンドウ）- 外部アプリケーションでリンク→新規タブで開く、外部サイトへのリンク→ページの指定する方法で、新規ウィンドウ→新規タブで開く
• 環境設定（ダウンロード）- 保存先、登録アプリ
• 環境設定（HTMLソースビュー）- フォントを少し大きく
• 環境設定（ページ表示）- フォント：Safari風

で、どうか？ といわれると、もともとSafari好きの自分はけっこう好みな訳で、昨日からひいきして使っていたりします。サックサク感はOperaよりあるかもなあ。Firefoxは確かに会社でメインで使ってますけど、やっぱり基本的に拡張入れると重いし、いわゆる「Web制作するためのツール」化していてブラウザとは言えないようなね。

フリーになったことでいろいろフィードバックされて、頻度は高くなくても不具合が解消されていって欲しいな。頑張って欲しいです、OmniWeb。

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