先週の土曜でしたかねえ。
ツレと、私の車で出ていたんですが。

給油ランプが付いてから50キロくらい走っちゃっていたので、次のスタンドで入れようと車を走らせておったわけです。バタバタと。（←サイレンサー入れていたのでトラックみたいな音なのである）

で、あそこへ行くならこっちの道だよね、それならあそこのスタンドがいいよね…と、最寄りのスタンドを通り過ぎ。

あとは信号を二つ曲がればスタンドだわっしょい！ という交差点待ち。発進でクラッチをつなぎ始めたら、なんともいやーなアノ感じ。

ガス欠したことある人はわかるよね。
燃料回ってませんよー…みたいなね。ぶぶ、ぶぶぶ、って。そこで私は言いました。

自分「ねえ、ちょっとこれ、やばいかもしれない」
ツレ「え。まさか。大丈夫でしょ」

エアコンを切って、ごまかしつつ走ろうとしたんですが、いや、これ、ちょっとだめ。ごぶ、ズブブブブ。ぜんぜん力入らん。そして目の前には最後の坂道。信号は赤。勢い付けようにも絶望的。

自分「ごめん…。だめだわ…」
ツレ「マ・ジ・デ」

しかたがないので、行く予定だったスタンドまでツレが走り…そして15分後。ああ帰ってきたな、ポリ缶抱え…てなくて…。えーと。

ツレ「だめなんだって」
自分「え」
ツレ「セルフって、何もできないんだって。今はポリタンでも缶でも買えないし、来て入れてもらうとかもできないんだって」
自分「なにそれ、意味無いじゃん」
ツレ「JAF呼んでください、って言われた」
自分「使えねー。」

んー、困った。落ち着いて考えよう。この辺でセルフでないサービスステーションは…。いやマテ。確か携帯電話のメモリーに…

かけた先は、私が昔働いていたスタンドの社員Aさん。
といってもここ一年以上連絡は取っていない。…携帯に出ない。そうだお店の電話番号だ。Google検索さまさま。

店「はい、サービスステーションです」
自分「あっ、そちら○○のスタンドですよね。Aさんいます？」
店「あ、私ですが…」
自分「うわ！ Aちゃん助かった！ サルです！」
A「あら、なに、どうしたの！」
自分「実はカクカクシカジカで！」
A「えっ！ カクカクシカジカ！ わはははははは」
自分「笑ってないで来てくれー！」

いやー、市内でよかった。15分後、うしろから救いの女神が、いや救いのAさんのヘッドライトが。正しくはAさんの車のヘッドライトが。

ガソリンを入れてもらいながら、「今あの人同じスタンドにいるんだよー」とか、「あの人離婚してまた帰ってきたんだよー」とかもろもろの話をしまして。

私がスタンドにいたのは大学時代から、とぎれとぎれでフリーターなどで出戻りながら、10年ほどでしたかねえ。毎日真っ黒に日焼けしつつかけずりまわり、おやじどものアイドルとして愛想と怒号を振りまいておりました。

うんごめん、アイドルは言い過ぎた。

ま、そんな時代のことを思い出したのも懐かしかったかな。ガス欠も悪くはない…いや悪いです。するもんじゃありません。給油ランプが付いたら入れるべきです。

とかいいつつガス欠は三回目だ！ バカかと！

しかし、勉強にもなりました。
セルフは緊急時になんの助けにもならないと言うことが！ いや、知識として知ってはいたけど、実際も使い物にならないものだとは思わなかったんです。（店によって対応違うところもあるかもしれないけど、基本は無人でも営業できるのが前提のものなので）

…そんなのはいいけどさ。自業自得だもんね。私のせいなのよごめんね愛車、ごめんね。うぐぐぐ。罪滅ぼしといいますか、たどり着いたスタンドで、いつもはやらないハイオク満タンをおごったのは言うまでもありません。

どっとはらい。

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